-Thrown-away Faded Icon Cap-
ThrowAway Faded Icon Capは放り投げられ、放置され、色褪せてしまったような加工を施したキャップ。
新品よりも馴染みがよく被りやすい。
元々の色からフェードしたような風合いだけではなく、つばの先端には生地が捲れたような独特のダメージが入ります。
まるで、日焼けしたボロボロのキャップのように。
ボロければボロいほどかっこいいという価値観、美しいものとは相反する美学のように。
フロントデザインは刺繍アーティストNukemeによるグリッチ刺繍。
グリッチ刺繍とは、コンピュータミシン用の刺繍データを書き換え、針の動きに直接グリッチ(誤動作)を起こす作品群のこと。
Nukemeさんは2014年ごろからこの手法で作品を制作していて、インターネットやコンピューターが社会に敷衍する過程で生まれた社会的な文脈を持つ表現であり、ロゴが崩壊していくさまからは「死に近づく感覚」を見てとることができます。
不気味で、どこかシュールで、そしてかわいい。
記号を用いた重層的なアプローチは、他にはない芸術的手法です。
ThrowAway Faded Icon Capには、彼が手がけたアートワークが採用されています。
「死」とか「記号」とか、難しい話をしましたが、特に気にせず気楽に被っていただきたい。
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